CPA試験概略 資格取得

CertificateとLicense

 CPA試験四科目合格後、資格の申請が可能になります(州によっては自動的に資格者となります)。資格はこれまた州によってまったく異なるのですが、CertificateとLicenseとがあります。Certificateは合格したという資格証明書のようなもので、これがあれば正式にCPAと名乗ることができます。アカウンティングファームで監査や税務を行うのでなく、一般企業に勤めるなら、これでも十分です。LicenseはCPAの独占業務である監査を行うために必要ですが、日本にいるのなら不要です。なお、自分で事務所を開いて営業する場合はまたまた別の許可証が必要な州もあるらしいですが、おそらく多くの方には無関係な話でしょう。Certificateを発行する州はそう多くなく、Licenseのみ発行の州のほうが多いと思います。

 Certificateは、学歴要件さえ満たしていれば発行される州がありますが、Licenseはほとんどの州で実務経験を要求されます。その内容はさまざまですし、アメリカ国外の実務経験を認めるか否かも州によって異なります。かつては日本人合格者の多くは、受験要件の緩い州で受験し、全科目合格後にその合格記録をCertificate発行要件の緩い州に移転してCertificateを審査申請し、取得していました。
 なお、CertificateやLicenseを取得してからは、CPE (Continuing Professional Education)といって、継続教育を受講する義務があります。日本人なら、AICPAやアメリカの大学による通信教育で単位を取得するのが一般的でしょうか。もっとも、Certificateのみの取得者には、CPEを免除する州もあります。州によって規定は異なります。

 私自身は、Certificate取得について意思決定していません。現在の私の学歴要件では、もっともCertificate発行要件の緩い州の規定も満たすことができませんので、何らかの手段でもう少し単位を積み増す必要があります。Certificateを取得するまでは形式上資格ではありません。Certificate取得を予定しておられる場合はそれを視野に入れた上で受験する必要があります。
 勤務先や職務内容にも左右されますが、私も含めCertificateやLicenseの申請をしておられないCPA試験合格者も何人もおられます。採用段階でCertificateの有無を直接気にするのは「資格者」である必要があるポジションです。ただそうでない場合でも、ないよりはあるほうがいいです。あってコストがかかることはあるかもしれませんが、損することはないと思います。


  • 2000年3月30日仮追加
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