サルバドル
遥かなる日々
SALVADOR
戦争アクション
1986. USA.
私的評価 ★★★★★★★★☆☆

1980年頃中央アメリカ、ニカラグアで起きた革命が、エルサルバドルに波及して起こった動乱の中での話。
この年度のアカデミー賞作品 『プラトーン』 の監督、オリバー・ストーンが、
描きたかったもう一つの戦争ドラマ。
ジェームス・ウッズは、この作品で1986年度のアカデミー主演男優賞にノミネートされます。
まさに彼にとって代表する主演作品のひとつでしょう。
加速するスピード感は、見ごたえがあります。
オリバー・ストーンの作品ですから、当然、社会に対して、アメリカに対して、物申す作品であるわけで・・・。
そのニュアンスが強い分、やはり娯楽性が薄れてしまうのは、仕方ないのかな。
しかし、さすがオリバー・ストーン、隙のない作りは臨場感そのもの。
作られたものとは、思えない迫力は、すごい。

CASTING STAFF MEMO チラシ クイズ











CASTING
Richard Boyle
リチャード ボイル
JAMES WOODS ジェームス・ウッズ ジェームズ・ウッズ 
ボイルの適当さが、サルバドルの状況を理解するにつれ危機と不安に変化する。それが、ウッズのスピード感の加速と重なってボイルが真剣にならざるを得なくなるあたりは、さすがアカデミー賞ノミネートだね。マリアを守ってやりたいボイルの気持ち、あせりと怒り、うまい!。
「インディペンデント・スピリット・アウォード」は、最優秀男優賞をウッズに授与しています。
フリージャーナリスト。戦争や紛争などの報道記者として活動してきたが、経費などの使い方がいい加減なためなかなか仕事の話がない。サルバドルへ取材に行きたくても経費の調達が、ままならない。
Dr. Rock
ドク
JAMES BELUSHI ジェームス・ベルーシ ジェームズ・ベルーシ 
憎めないキャラクターの持ち主。
医師。ボイルにサルバドル行きを誘われて、その気になってしまう。
Aubassador Thomas Kelly
トーマス ケリー
MICHAEL MURPHY マイケル・マーフィー
Maria
マリア
ELPEDIA CARRILLO エルピディア・カリーロ エルペディア・カリロ 
エキゾチックなキャラクターでがんばっている。さすがに若い。近いところでは、『THE BRAVE』でジョニー・ディップの女房役を色っぽく演じています。
ボイルが前回訪れた時に知り合った女性。自分の家族や、幼い子供を抱えている。その子の父親は現在行方不明中。
Major. Max
マックス少佐
TONY PLANA トニー・プラナ 
この10年後、『ニクソン』では給仕長の役で登場する。最近は、『アリー・マイ・ラブ』 のゲスト出演で 判事の役などもやってるよ。
Jack Morgan
ジャック モーガン
COLBY CHESTER 
Cathy Moore
キャシー モアー
CINDY GIBB シンディー・ギブ
Col. Hyde
ヘイド大佐
WILL MACMILLAN ウィル・マクミラン
Col. Julio Figueroa
フィグロア大佐
JORGE LUKE ホルへ・リューク
Sister Stan
シスター スタン
DANNA HANSEN ダナ・ハンセン
Pauline Axelrod
ポーリーン
VALERIE WILDMAN ヴァレリー・ワイルドマン
この9年後、『誘導尋問』 にも出演します。色っぽい人妻役です。
ニュースレポーター。よくしゃべる
John Cassady
ジョン キャサディー
JOHN SAVAGE ジョン・サベージ ジョン・サベージ  
ボイルに比べれば、報道する使命と目標を持ってカメラを構える立派なヤツ。そんな強い意思を感じさせてカッコイイ!。この6年前『オニオンフィールド』でウッズと共演済み。
カメラマン。報道カメラマン、キャパを尊敬し、彼のような写真を撮りたいと思っている。











STAFF
Associate Producers BOB MORONES
BRAD H.ARONSON
Costume Designer KATHRYN MORRISON キャサリン・モリソン
この御方、1980年から 4年間、ウッズの女房だった人です。
このあと プロとして 活躍します。『運命の燃えて』『ウェストン家の奇蹟』
『KILLER』『アナザーデイ・イン・パラダイス』、と衣装を担当します。
Editor CLAIRE SIMPSON
Director of Photography ROBERT RICHARDSON ロバート・リチャードソン
Original Music Composed
& Conducted
GEORGES DELERUE ジョルジュ・ドルリュー
Production Designer BRUNO RUBEO
Exective Producers JOHN DALY ジョン・デイリー
DEREC GIBSON デレク・ギブソン
このお二人、『殺しのベストセラー』『コカイン』 の製作総指揮も コンビでやってます。
Screenplay OLIVER STONE オリバー・ストーン
RICHAED BOYLE リチャード・ボイル
リチャード・ボイル本人が、脚本に参加しています。
ふたり共、アカデミー脚本賞にノミネートです。
Produced OLIVER STONE オリバー・ストーン
GERALD GREEN ジェラルド・グリーン
このお方、ウッズも出演している『ホロコースト』の原作者です。
Directed OLIVER STONE オリバー・ストーン
この10年後、ウッズを大統領補佐官とする『ニクソン』を発表します。
2000年公開の監督作品『エニイ・ギブン・サンデー』にも ウッズが顔を出ています。









MEMO

* 撮影を予定していた当時のエル・サルバドルは、極右政党が勢力を

急速に拡大している状態、当の政府から撮影協力を断られてしまい

やむなく、メキシコでのロケとなったそうです。


* はじめウッズに用意されていた役は、ドクター・ロックの役だったとか。

そしてボイルの役は、マーティン・シーンの名前が上がっていたそうです。

シナリオを読んだウッズは、ボイルに惚れ込み・・・オリバー・ストーンに

例のマシンガン・トークでまくし立てたかどうか・・・ボイルの役をゲット!


* マイペースな個性派ぞろいの共演陣、ウッズ、サベージ、ベルーシの

3人は状況設定やロケ環境の影響もあって よくケンカをしたそうです。

←これは、映画の1シーンだからね!


* また、3人の共演シーンでは、ストーンが目立ち方を競わせたり、

セリフを本人に任せたり、役者のテンションを狙っていろんなことを

仕掛けてきたらしいよ。その感じは、生きてるよね!

実は、3人のケンカも仕掛けていたらしいのです。おいおい!


* 山場の一つが迫る教会のシーン、ロメロ大司教のミサが行われている

その中、マリアを救い出す手順として今日までの自分を懺悔するボイル。

その時の台詞と演技は、全てウッズに任せられたものだそうです。

リチャード・ボイル本人でもこのボイルは、演じられないと評価された

ボイルらしさを観せるウッズ!役者だぁ!















クイズ

やっとの思いで、久しぶりにマリアと再会を果たしたボイル。
マリアの弟カルロスにおみやげを用意しています。
さて、そのおみやげとは、何でしょうか。






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