地元の小麦粉でもかりんとうができないか。という希望から試作をしたことがきっかけで企画したのがこの『地粉かれんとう』です。ポキッと可憐な女の子というイメージのかりんとうです。
現代風のかりんとうの原料になる小麦粉は超強力にまた超が付くほどの強力粉が使われます。もちろん輸入小麦が主原料です。
初代の『地粉かれんとう』は国産小麦『農林61号』で作りましたが、その後、愛知県が開発した『ゆめあかり』という品種に代わりました。口にひろがる甘味と小麦の風味が特徴です。
地元産小麦で強力といっても、輸入小麦ほどではありませんが、秋田県の天然酵母(白神こだま酵母)で膨らんだ生地で、ちょうどよい歯ごたえのかりんとうに仕上げることができました。黒糖もかりんとうの中まで染み込むことなく、甘さもすっきりまとまりました。
さらに、なんといっても楽しめるのが地粉(※)の風味です。ひとつお口に入れたらもう止まりません。
地元の生産者こだわり農場鈴木さんの小麦『ゆめあかり』を愛知県知多半島のわっぱ知多共働事業所で小麦粉にしています。
こんなに美味しいかりんとうがいただけるのも岡崎・神谷製菓さんの職人技のおかげです。
●『ゆめあかり』について:
愛知県が2001年から、10年以上をかけて品種改良に取り組み、2016年に愛知県の奨励品種となったパン用強力小麦です。
(※)地粉とは:
通常、小麦粉は複数の種類の違う小麦をブレンドして、常時均一な製品が工場でできるよう、調整されています。
それに対し『地粉』は、日本国内の特定の産地の特定の品種の小麦を製粉した、シンプルな小麦粉です。
独特な風味、歯ごたえが楽しめる反面、品質が安定しないため、工場での大量生産には適さないという欠点があります。
生産にあたる職人の『技』が頼りの、あつかいのむつかしい小麦粉です。
・余談:ぼくも、鈴木さんの『ゆめあかり』の粉と『白神こだま酵母』を使って、食パンづくりにはまっています。
ほのかに黄味をおびて、風味にクセがなく、おいしい食パンが焼けてます。
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●小麦について:
2018年より、愛知県の開発した新品種『ゆめあかり』に代わりました。 |
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