真空管アンプ・キットのページ

2004年から手を染め出した真空管アンプ・キットのページです
Go home
きっかけ
スピーカー製作も一段落して置き場所もなくなり、次はアンプに手を出したいと思ったのですが、何せそもそもアンプの中身については何も知らない。まずアンプを理解することから始めようということで、いろいろ情報を探ったのですが、何しろ基礎の電気理論がよく分からない。オームの法則ぐらいは分かるが、インプットを増幅するだけなのに何であんなにいろいろ回路があるのかよく分からない。そうこうしているうちにアンプのキットなるものがあり、初心者でも組み立てられるものがあることを知る。理論より実践ということで、まず作ってみようと適当なキットを探してみるとキットは皆真空管アンプであった。今まで真空管アンプには全く興味はなく、そんなものに手を出しているのは超マニアの物好きたちと思っていたのですが、まさか自分がその世界に足を踏み入れることになるとは夢にも思っていませんでした。

TU-875 第一号
製作年月:2004年5月
キット:EKジャパン ELEKIT TU-875
タイプ:フォノイコライザアンプ、MCヘッドアンプつきプリアンプ
サイズ:W130 x H125 x D248mm (突起物含む)
重量:1.8Kg

普通はパワーアンプをCDPなどに直結する使い方から入るのでしょうが、プリメインアンプ(DENNON PM-390III)にパワーアンプ(Technics SE-A1010)を繋げて使用していたのでまずプリアンプをということで色々物色しましたが、フォノイコライザが付いていることと、値段と評判で選択しました。また部品数はかなりの数のようですがすべてプリント基盤に取り付ける形で配線は3本だけということで初めてとしては作りやすいのではないかと考えた次第です。そうは言っても基盤にハンダ付けすることなど初体験でしたが、付属の「ハンダ付けトラの巻」のおかげでなんとか製作することができました。
詳しい製作過程は先人たちの報告がありますのでここでは簡単に写真で過程を示します。
なお、製作に当たっては特にクマのD・I・Yほーむぺえじを参考にさせていただきました。ありがとうございました。
TU-875 製作過程

VP-mini84MarkII 第二号
製作年月:2004年6月
キット:トライオード VP-mini84MarkII(ザ・キット屋限定)
タイプ:シングル・パワーアンプ
構成:12AX7x1, EL84(6BQ5)x2
最大出力:3.5W + 3.5W
入力感度:0.7V (at 100KΩ)
周波数特性:20Hz〜40KHz +/-1dB
出力インピーダンス:8Ω
残留雑音:0.8mV前後
サイズ:W180 x H160 x D170mm
重量:6Kg

やはりパワーアンプも作ってみようということで、構造がシンプルで値段もそこそこのものということで選びました。製作については初体験の配線部分で苦労しましたが、慎重に作った甲斐があって一発完動でした。シャーシもデザインも気に入っています。もちろん音も。TU-875からつないでメインとして使用しています。
なお、製作に当たっては横山さんの制作記を参考にさせていただきました。ありがとうございました。
VP-mini84MarkII 製作過程

TU-878CD 第三号
製作年月:2004年7月
キット:EKジャパン ELEKIT TU-878CD
タイプ:真空管ステレオCDプレーヤー
真空管:5963(12AU7)x1(バッファ部に使用)
出力:210mVrms (0dB時2.1V)
SN比(0dB時):78.4dB(ASP解除時), 76.9dB(ASP選択時)
高調波歪率(-20dB時):0.1%(ASP解除時), 0.13%(ASP選択時)
ピックアップ方式:半導体レーザー(1Bit DAC)
サンプリング周波数:44.1KHz
周波数特性:20Hz〜20KHz
サイズ:W153 x H125 x D300mm
重量:3.3Kg

ここまで来たら上から下までということで、CDプレーヤーキットを作ってみました。先人達の製作レポートなどを見てみると評価はいろいろあるようですが、ものは試しということで挑戦しました。これで音の入り口から出口までキットおよび自作というラインが出来上がりました。
なお、製作に当たっては特にクマのD・I・Yほーむぺえじを参考にさせていただきました。ありがとうございました。
TU-878CD 製作過程

JB 2A3 第四号
製作年月:2004年11月
キット:サンバレー Jewellery Box 2A3
タイプ:シングル・パワーアンプ
構成:5R4GY-12AU7x2-6BQ5x2-2A3x2
出力:3.4W + 3.4W (0.32Vrms)
周波数特性:16Hz〜70KHz (-3dB,1W,8Ω)
出力インピーダンス:4Ω,8Ω,16Ω選択
残留雑音:1.2mV
DF : 2
NFB: 6dB
サイズ:W315 x H175 x D215mm
重量:9Kg

とうとうここまで来てしまいました。本格的な手配線のアンプを製作したくなり、いろいろと調べた結果古くからあるらしい2A3という真空管を使ったシングル・タイプのものにしました。
なお、製作に当たってはザ・キット屋倶楽部の千葉のS様の製作記を参考にさせていただきました。本当に助かりました。ありがとうございました。
JB 2A3 製作過程

6BQ5ssMA 第五号
製作年月:2005年 9月
キット:三栄無線 6BQ5ssMA SA-530A
タイプ:シングル・パワーアンプ
構成:12AX7x1-6BQ5x2
出力:5W + 5W
周波数特性:40Hz〜20KHz (+-1dB/1W時)
サイズ:W270 x H150 x D210mm
重量:5Kg

最近VP-mini84MKIIは工作室兼仕事室のBGM用にしたので、メインがJB-2A3だけになりやや寂しくなったのと、そろそろ涼しくなってきて工作の虫が動き出したので、VP-mini84MKIIと同じ構成ながら手配線の当キットを製作することにしました。真空管構成が同じでもどう違いが出るのか楽しみです。
6BQ5ssMA 製作過程

VP-mini88MKII 第六号
製作年月:2006年 7月
キット:トライオード VP-mini88MarkII(ザ・キット屋限定)
タイプ:シングル・パワーアンプ
構成:12AX7x2, KT88x2
最大出力:10W + 10W
入力感度:0.7V (at 100KΩ)
周波数特性:20Hz〜40KHz +/-1dB
出力インピーダンス:8Ω or 4Ω
残留雑音:0.8mV前後
サイズ:W220 x H170 x D372mm
重量:10Kg

KT-88の音を聞いてみたくて選択しました。 KT-88を使用したキットを色々調べましたが、このモデルは原型はかなり前からのものらしく入力が複数になりMarkIIになったようです。 生産元のトライオードでは既に販売しておらず後継モデルが出ていることから、 近々在庫がなくなるのではないかという思いもありオーダーしました。 (VP-mini84MarkIIも既に販売終了になりました。)
VP-mini88MarkII 製作過程

SV-3 Ver.3 第七号
製作年月:2009年 3月
キット:サンバレー SV-3 Ver.3(アドバンス)
タイプ:ラインコントロール・アンプ
構成:6922x2
周波数特性:20〜100KHz
利得:8.3dB(at 1KHz)
出力インピーダンス:5002Ω以下
S/N比:80dB
残留ノイズ:0.1mV以下
トーン特性 低音:+-8dB(50Hz) 高音:+-8dB(10KHz)
サイズ:W286 x H77 x D235mm
重量:2.5Kg

TU-875もボリュームを交換したり色々いじったのと、Pre-Outが2系統欲しかったことから新たにプリを入れることにしました。
PHONO-EQはTU-875が気に入っているので、PHONOなしということとトーンコントロールが付いていることからSV-3にしました。
なお、製作に当たってはVersionは異なりますが、クマのD・I・Yほーむぺえじを参考にさせていただきました。ありがとうございました。
SV-3 Ver.3 製作過程

SV-19D 第八号
製作年月:2009年 6月
キット:サンバレー SV-19D
タイプ:プッシュプル・パワーアンプ
構成:12AX7 x 2, 6L6系コンパチブル x 4
対象コンパチ球:6V6/6L6/7581/EL34(6CA7)/350B(C)/KT66/KT88/6GB8/6550他
周波数特性:6V6時 20Hz以下〜20KHz(1W,-3dB), 6L6GC時 20Hz以下〜23KHz(1W,-3dB)
利得:6V6時 21dB, 6L6GC時 23dB)
定格出力:6V6時 11Wx2/8Ω, THD10%(但し、IP=25mA), 6L6GC時 17Wx2/8Ω, THD10%(但し、IP=40mA)
適合SP インピーダンス:4,8,16Ω(製作時に選択)
消費電力:6V6時 定格70W, 6L6GC時 定格75W
サイズ:W205 x H171 x D336mm
重量:約6Kg

プッシュプル・アンプを製作してみたかったことと、様々な出力管が使えることで選びました。また、初段に差動回路を使用しているのも興味をそそりました。
なお、製作に当たっては様々な製作記を参考にさせて頂きました。数が多いため個々には挙げませんが先人の方々ありがとうございました。
SV-19D 製作過程