Page Update: Jan.09,2014
お願い
配置が変わる可能性がありますので、リンクやブックマークはトップページに お願いします。
お知らせ
サイト管理者宛にメールが送れます。右上の contact からご利用下さい。
- 湊線、稲刈りの頃
- 那珂湊駅と機関区
- 阿字ヶ浦駅にて
ひたちなか海浜鉄道は、茨城交通から湊線の運営を引き継いだ第三セクターの鉄道事業者です。路線はJR常磐線の勝田駅から阿字ヶ浦駅までの14.3kmで、この区間に勝田駅を含めて9駅があります。普段は茨城交通時代に自社発注した「軽快DC」と呼ばれるキハ3710形、キハ37100形気動車が使われていますが、このほかに、水島臨海鉄道、羽幌炭礦鉄道や留萌鉄道から購入した国鉄のキハ20、キハ22と同型の気動車を保有し、週末や混雑期に走らせています。
(ひたちなか海浜鉄道:http://www.hitachinaka-rail.co.jp/htdocs/)
ひたちなか海浜鉄道のwebページでは、直前になるとその週末に運用に入る車両が発表される。暑い間は1両が軽快DC、もう一両がキハ205というパタ-ンが多い。キハ205はひたちなか海浜鉄道の旧型気動車では唯一、冷房が装備されているからだろう。ちょうど半分くらい稲刈りが済んだ初秋の日曜、日差しを避けながら撮影を楽しんだ。
△ キハ205 金上-中根 (2008.09)
線路に沿って歩いて行くと崖が見えた。崖の上からは俯瞰が期待できそうだったので、大きく回り込んで坂を登っていくと、ひょっこり乗馬クラブが現れた。
△L キハ205 金上-中根 (2008.09)
稲刈りの様子を合わせて撮りたかったが、なかなかタイミングが難しい。
△R 右側の写真は中根駅停車中のキハ205。
△ キハ205 金上-中根 (2008.09)
この日はキハ20の魅力を再認識することとなった。
那珂湊駅は湊線の中程に位置し、ひたちなか海浜鉄道の機関区がある。機関区とその周辺には、新旧の現役車両だけでなく廃車された車両や珍しい事業用車なども置かれ、興味をそそられる。
△ 那珂湊駅の駅舎 (2008.09)
△ 那珂湊駅 の上りホームから機関区方面を望む(2008.09)
停車しているのはキハ22と同型の気動車群
△ キハ3710-02(右) 那珂湊機関区 (2008.09)
△ キハ2004 那珂湊機関区 (2008.09)
キハ2000形は2両在籍する。キハ2004は新潟鉄工所製、キハ2005は東急車両製で、昭和41年の新製から間もない昭和45年に留萌鉄道から購入。国鉄のキハ22に準じた仕様である。2両目はキハ222で、旋回窓付きの元羽幌炭砿鉄道の車両。
△ ケキ102 (2008.09)
ケキ102は昭和32年新潟鉄工所製のディーゼル機関車だが、既に平成17年に廃車となっている。初めは茨城交通茨城線(赤塚-御前山)で貨物輸送を担い、茨城線の廃止後は湊線で貨物列車の牽引に使われた。
△ モーターカーにつながれた、たぶん除草剤散布用の車両。 (2008.09)
よく見ると林鉄の運材台車のような鋼製台車2台の間に鋼製の枠を渡し、その上にタンクなどを載せているように見える。連結器は朝顔形だ。97式陸軍台車というものらしい。
97式陸軍台車:97式陸軍台車使用の除草剤散布車
-----
「鉄道のある風景」:http://nekosuki.org/landscape/index2/vehicle-rentai.htm#00001
△ キハ205 勝田行 那珂湊駅にて (2008.09)
昭和の風情を色濃く残したホームに旧国鉄色のキハ20が到着した。途端に30年前にタイムスリップ。
△ キハ205 那珂湊駅にて運転手交代 (2008.09)
キハ205(キハ20形)は昭和40年帝国車両製で、平成8年水島臨海鉄道から購入。国鉄キハ20522→水島臨海キハ210→茨城交通キハ205(Wikipedia「水島臨海鉄道」)。
△ キハ205の車内 (撮影は阿字ヶ浦駅) (2008.09)
室内にエンジンの点検蓋がある。セミクロスシート、扇風機も国鉄時代のまま。
△ キハ205の運転席 (撮影は阿字ヶ浦駅) (2008.09)
阿字ヶ浦駅は湊線の終着駅で、阿字ヶ浦海水浴場までは徒歩5分の距離にある。以前、海水浴シーズンには、上野から直通のDC臨時急行「あじがうら」号が運転されたこともあった。そのため、現在の運転形態からは考えられないくらい長いホームがある。駅の奥のどこにも接続されていない線路上に、既に廃車された元羽幌炭礦鉄道のキハ221が留置されていた。
△ 夜の阿字ヶ浦駅で発車を待つキハ3710-01 (2007.10)
茨城交通時代の写真。
△ 阿字ヶ浦駅 (2008.09)
ひたちなか海浜鉄道の終着駅
△ 阿字ヶ浦駅に到着したキハ3710-01 (2008.09)
この日は、キハ3710-01とキハ205の2台で運転されていた。
△ 元羽幌炭礦鉄道のキハ221 (2008.09)
残念だが痛みがひどく見るに忍びない。
△ キハ205 阿字ヶ浦駅停車中 (2008.09)
DMH17C型エンジンのカラカラというアイドリング音も懐かしい。