Hello, this is Yos. / 線路端二居リマス

*

サンフランシスコのMUNIたち



目 次

- ケーブルカー
 - カリフォルニア線
 - パウエル-メイソン線
 - パウエル-ハイド線
- トロリーバス、路面電車とおまけのフィッシャマンズ・ワーフ
 - トロリーバス
 - 路面電車(ストリートカー)
 - フィッシャマンズ・ワーフ

ケーブルカー

サンフランシスコのケーブルカーは 3路線あります:
 - カリフォルニア線 (Van Ness Ave.& California - Market Streets)
 - パウエル-メイソン線 (Powell & Market - Bay & Taylor)
 - パウエル-ハイド線 (Powell & Market - Hyde & Beach)
順を追って紹介します.

カリフォルニア線

Van Ness Ave.& California - Market Streets
 この路線は,ケーブルを握るための仕掛けが車両の両端に設置されているdouble-ender (両運転台) の車両を使っているため,転車台で方向転換すること無しに往復運転することができる.


△ カリフォルニア線の東側の終点 Market St. 付近で発車を待つケーブルカー [49ほか]



△ パウエルストリートとカリフォルニアストリートの交差点では,ケーブルカー路線同士が交差する.急坂を登り交差点に進入するカリフォルニア線の車両.


 

パウエル-メイソン線

Powell & Market - Bay & Taylor
 パウエル-メイソン線とパウエル-ハイド線は,市内をほぼ南北に連絡する.共通の南側のターミナルである Powell & Market から出発し,途中まで同じ線路 (Powell St.) を走る.
 両路線の車両は,カリフォルニア線とは異なり Single-ender (片運転台),つまりケーブルを握る仕掛けが片側にしかないため,終点では転車台で方向転換が行われる.



△ マーケットストリートで転向を終え,転車台上を停留所に向かう車両.停留所までは人力で移動される.



△ ユニオンスクェア付近をゆくパウエル-ハイド線の車両.[23]



△ 急坂を登るパウエル-メイソン線の車両.



△ 北側の終点 Bay & Taylor に到着した車両.[25ほか]
 ここはもうフィッシャーマンズ・ワーフの一角.蟹や牡蠣,その他魚介類を売って食べさせてくれる屋外店舗が建ち並ぶ埠頭までは,路面電車の線路を横切って徒歩5分程度の距離だ.



△ Bay & Taylor の転車台で転向中のパウエル-メイソン線の車両.[15]



△ パウエル-メイソン線とパウエル-ハイド線が分岐する近くの丘の中腹に,ケーブルカー博物館がある.ケーブルカーの歴史や部品などが紹介され土産物屋が設置された,確かに「博物館」には違いないのだが,実は現役の power house で,3路線を駆動するための鋼索がここから力強く繰り出されていた.見えている太い鋼索は合計6本,3路線分の往きと帰りである(実際は一路線分は見えないところでエンドレスに繋がっているはずだから,動いている鋼索の本数は3本).さらにその上階はケーブルカーの車庫になっていて,点検などが行われていた.


 

パウエル-ハイド線

Powell & Market - Hyde & Beach
 パウエル-メイソン線と同様に Single-ender の車両を使って運転されている.


△ パウエル-ハイド線の北側の終点 Hyde & Beach に到着した車両.[19]



△ 転車台越しに見た停留所、街並み(左)と、 出発を待つ Market St. 行きの車両.[19](右)



△ Hyde St.の急坂を Beach St. へ下る車両.
 後ろに見えるのはアルカトラズ島で,1963年にロバート・ケネディが閉鎖を決めるまで,凶悪犯専用の監獄として使われてきた.



△ Hyde St. に直交する Lombard St. は,曲がりくねった急坂で有名な所だ.パウエル-ハイド線の北行きケーブルカーがこの坂の上を通りかかると,車掌が大きな声で紹介を始めた.


トロリーバス、路面電車とおまけのフィッシャマンズ・ワーフ

 ケーブルカーや路面電車があまりに有名なため,日本に紹介される機会はほとんど無いと思いますが,サンフランシスコ市内のいたる所でトロリーバスを見ることができます.車両の横に書かれた MUNI の文字は,municipal つまり市営の交通機関であるとを表していて,その主体はケーブルカーと同じく SAN FRANCISCO MUNICIPAL RAILWAY, CITY AND COUNTY OF SAN FRANCISCO です.
 サンフランシスコ市では,このほかに市営のバス,市営地下鉄などを運営していて,保存鉄道としても名高い San Francisco's F-Line; Historic streetcar service も所有・運転しています.この F-Line は,非営利企業である Market Street Railway によって,強力にサポートされています.

トロリーバス


△L マーケットストリートを行くトロリーバス.
△R マーケットストリートと4'thストリート交差点付近の様子.
 同じ路線をトロリーバスとバスが次々に走っていく.バスが停留所に着くと,空気を抜いて車高を下げる.老人や子供に対する配慮が徹底していることに感心した.


 

路面電車(ストリートカー)


△L F-LINE Pier 45 Taylor 付近で停車中の西行き車両.[1818]
△R F-LINE Ferry Terminal 駅に近づく西行き車両.[1811]
 #1811, #1818 とも,1928年 Italy Milan製で,サンフランシスコには 1984年の Trolley Festival で最初に登場した. もともとクリーブランド Peter Witt による設計で,多くの車両が米国内でも活躍したそうだ.Milan では,同じ形式の車両がまだ何台か現役で活躍しているが,多数のサンフランシスコ市民の要望により,1998年以降多くの車両がサンフランシスコに移り,ここで活躍することとなった.塗色は Milan 時代と同じオレンジ色だ。(Brochure "San Francisco's F-LINE -Histric streetcar service-" by San Francisco Municipal Railway and Market Street Railway).


 

フィッシャマンズ・ワーフ


△ Pier 39 に集うアシカの群. ごろごろしているだけでなかなか動いてくれない.



△ Pier 39にて.
 埠頭の上に作られたショッピングモールで,20世紀初頭のサンフランシスコの街並みを模した木造の店が並んでいる.



△L Pier 39 からの景色.遠くにゴールデンゲート・ブリッジが見える.
△R Pier 43 にて