CPA合格体験記 質問と答え

WileyとGleimは何が違うの? どっちがいいの?  以下は私見。どちらか一方だけと言われれば迷わずGleimを選ぶ。Wileyは使いにくい。これに尽きる。
 Gleimのほうが単元分けが細かい。たとえば監査なんかだと、GleimはInternal Control Structureの各要素ごとに単元になっているので、勉強を進めやすい。私はGleim中心の勉強でした。Wileyの致命的な欠点は、問題と解答がぜんぜん別のページにあって探しにくいこと。時間のムダを学習者に強いる。
 多くの受験者の皆さんは、指導校を使っていると思いますが、各指導校の日本語テキストは、だいたいWileyの流れを汲んでいます。いまさら同じもの買っても意味無いじゃん。(各指導校でそれなりのテキストを用意していて、理解にはそちらを使い、主に問題演習用などに使う、と仮定した場合の回答です。独学に用いるには、説明が詳しいWileyも検討していいのでは。特に解説部分のEXAMPLEが理解に役立つ)
WileyやGleimは必要でしょうか?  もちろん、勉強量と質に得点が素直に比例する試験なので、したほうがいいかと問われれば、したほうがいいと答える。が、完璧に準備して受験することなど不可能なので、時間的な制約が大きい方は指導校の日本語テキストと心中するという手も当然アリです。(もちろん、それで合格されておられる方もいらっしゃいます)
 私の場合は性格的に(飽きっぽいんで)一冊のテキストを極めるという勉強法でなく、一つのtopicについていろんな説明から見てみて、そのうち頭の中で勝手に整理されてる、という感じだったもので(一日に複数topicを回してましたし)、指導校テキスト、Gleim、Wiley、市販日本語参考書、いちおうぜんぶ使ってました。GleimとWileyでは、Gleimのほうが優れていると感じています。Wileyは問題演習が非常に使いにくいし、説明もダラダラしている(エッセーのoutlineは除く)。Gleimのほうが説明が簡潔でエッセー用に覚えるときなど使いやすい。が、簡潔過ぎる説明の場合はWileyを読む。あと、Wileyの巻末付録(模試みたいなやつと最近の過去問)は役に立ちます。
合格するにはGleimやWileyなどで、どれくらいの正答率が必要ですか。  エッセーのない三科目について単純に(数字だけで)考えると、客観問題の正答率が70%だった場合、56点。仮に難易度調整が10点あったとして、エッセーで9点(45%)取ると75点に達します。これはちょっとぎりぎりだと思います。客観問題で80%の得点率があれば、64点。これなら、エッセーで少し得点できれば確実に合格ラインを超えます。ですから、まず八割が最初の目標だと思います。私はもう少しエッセーに頼ってます。何しろ試験本番でMCを全問解いていない科目が複数あります。(もっとも、CPA試験は実質、上位30%の選抜試験と私は判断しています)
Beckerを受講するだけでも合格できますか。  たとえば、Beckerだけで合格しておられる方もたくさんおられるわけでしょうし、AnjoとU.S.E.N.と両方に通っても合格しない人もやはりたくさんいるでしょう。ある人がたとえばU.S.E.N.だけで合格できたことと、U.S.E.N.に通えば合格することとは当然イコールではありません。
GleimやWileyなど、どれくらいやられたのですか。  まず、言いたいことは、完璧を目指さないこと。こう書くと語弊がありますね。最初からあきらめてとりかかるのはだめですが、どうしてもわからなければ、先に進んでしまうこと。先に進むとわかることもありますし、また他の科目を学習するとわかることもあります。とにかく、難問が解けるかどうかが分かれ目の試験ではないので、基礎は何度も回せるように計画を立てるといいかと思います。100%理解しようなどとがんばる必要はありません(し、たぶん、無理だと思います)。私は完璧にはほど遠いです。
 それ以上に、解説部分をしっかり読むことが重要です。それをやらずにMCばかり解くのは、壮大な時間のロス。(勉強をするからには、投入した時間に見合う成果が得られることを合理的に期待できる方法を採らなければならない)
WileyやGleimは毎年買い換えるべきでしょうか?  (一年以内に合格するのが一番いいのでしょうが)私は買い換え派です。そう高い物でもありませんし。といっても、古い物でもそう問題ありません。はっきりいって試験のたびに何か内容が変更になっていると言っても誇張ではありませんが(それだけ進歩が激しいのでしょう)、今までの勉強がいきなりまったく役に立たなくなるという種類の試験ではありません。ただ、変更箇所はエッセーに出題されやすいような気がするので、新しいものを買わなくとも、確実に情報を掴んでおくことは必要です。自信を持ってエッセーを書いたら、そこがすっかり変更されていたのを知らなかった、という方もいましたし。長期戦でしたら、WileyとGleimを一年交替で買ってみるというのはどうでしょう。どちらにも長所短所があります。

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