CPA合格体験記 質問と答え

取ると、役に立つ資格ですか?  知りません。資格が役に立つかどうかより、自分自身が役に立つヤツでありたいと思っている。自分自身が社会に評価される人間であるならば、たぶん役に立てることができると思います。合格したから大丈夫、という考えではCPAに限らず何であってもダメだと思う。一定の知識や能力のassuranceには絶対になりますが、そもそもCPAは日本においては資格とは言えません。(資格を取る意味
素養としてCPAくらい取ったほうがいい?  私見ではありますが、予備知識も英語力も特にない方にとっては、難易度的にもコスト的にも「ビジネスパーソンの素養」の枠を超えていると思います。
CPAとはどれほど価値がある資格なのでしょうか?  あなたはCPAをどう価値付けようと考えておられますか?
 例えばあなたがCPA試験を受験しようとされておられる方であると仮定するならば、合格後にCPAをどう使うかについて当然青写真はあるのではないでしょうか。その青写真がCPAの価値に他ならないはずです。
CPAは何ができるのか。  あなたは何ができるのですか?
合格後、CPAはどう活かせますか?  勉強を始める前にCPAをどう活かすつもりなのか、考えていないのですか?
 何か目的があって、それを実現するためにCPAに関心を持たれたのではないのでしょうか。それとも、CPAになることが目的ですか?
CPA合格者の需要は?  CPA合格者に対する求人を調べられるのが早くて正確かと思います。
 ただし、多くの求人では資格よりも実務経験を重視していると思います。
日本の資格でないCPAを取る意味は?  CPAに限ったことではないと思うのですが、自分でその価値や使用目的を判断できない資格を取る必要はないと思います。CPAは日本国外での受験が必要で、負担が重いです。
CPAは日本で役に立つのですか?  日本の制度に基づく公認会計士資格は、日本では持っていることだけでも役に立ちます。アメリカの制度に基づくCPAは、現状日本では法的な独占資格とはならないので、役に立つ、というのは実務的な部分になるかと思います。これは公認会計士もCPAも他の資格も同じで、資格を持っていても仕事ができない人はいますし、逆もまた同じことが言えます。CPAは役に立つ局面を手に入れたり、創り出したりして能動的に活用するものだと思います。
転職は可能ですか?  転職することと転職に成功することはまったく異なります。後者についてだけ考えますが、成功かどうかの判断基準は自己認識ですので(もちろん周囲の見方もありますが)、けっきょく転職に成功することが可能かどうかはその人次第です。
 CPAに合格している人、の共通点はCPAに合格していること、でしかなく例えばCPAに合格したから特定の業界に必ず転職可能、とはなりません。キャリアはどうしても前のキャリアに引き摺られます。(CPAの仕事
独立は可能ですか?  あなたが独立するに足る人物なら可能でしょう。
 独立が目的でしょうか?
 何かを実現するために独立するほうが都合がよいから独立するわけであって、CPAがその何かの役に立つか否かはIt dependsです。
CPAは取れば年収どれくらいになる資格なのでしょうか?  試験に合格している(資格を保有している)ということ自体に付加価値がある場合は、このような質問が成り立つのかもしれませんが、一般的にはその資格を使って何らかの付加価値を生み出しているからこそ、それに対する対価としての報酬があるわけで、付加価値の創出そのものは資格の有無に関わり無く可能ですし、算出した付加価値が仮に等価であったとしても、その対価である報酬は等価とはならないのがむしろ一般的です。(資格を取る意味
日本の会計士試験とどちらを目指すか迷ってます。  あなたが何をしたいのかで決めればいい。ただ、日本の試験が難しいからCPAという考えは間違っています。代用品にはなりません。加えて、CPAに希少価値を求める時期も終わろうとしています。CPA合格者の増加で、CPA、公認会計士、それぞれの合格者に対する別個のニーズも発生している状況です。IASなどは日本の会計基準でもかなり採り入れられつつあります。「会計」で食べていかれるのでしたら両方持たれるとよりいいと思います。
MBAとどちらにするか考えています。  あなたの進みたい方向性にマッチし、あなたがお持ちの知識・経験に加えることによってあなたの市場価値が増し、あなたが有利になるのは何か、が答えです。MBA留学中や卒業後、CPAを受験されるケースは増えているようです。(そういった方は両方が必要ということでしょう)
 私はMBAではありませんので、内容については触れられません。けっきょくポジションのディマンドとサプライの問題だと思います。たとえばマーケティングを専攻したMBAが求められるのか、監査経験のあるCPAがベターなのか、ポジションによって要件は当然変わるはずです。上位校のMBAだから万能ということは決してありません。自らのキャリア・オブジェクティヴを達成するために人材市場でこれらをどう活用するかを考えるべきです。なおMBA留学とCPA取得とではかかる費用が一桁違うことはお忘れなく。
CPAとMBAを取れば大丈夫でしょうか?  MBAであろうがCPAであろうが、イコール「使える」とはならないのが、フシギと言いますか、勿体ないのですがフコウにも事実です。

 質問と答え その一  その二  その三  その四  その五  その六  その七  番外編

勉強と試験の軌跡失敗の理由正しい渡航準備正しい振る舞い最後に要点のまとめ質問と答え


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