CPA合格体験記 質問と答え

通信と通学はどちらがいいですか?  私自身の体験と伝聞情報を踏まえて考えれば、通信に重点を置いたハイブリッド型がもっともよいのではないかと思う。(通信は授業ビデオの自宅受講形態を想定)
 受講を開始した当時、私の使った指導校では財務会計のみがライブの講義でそれ以外は通信など別の形の受講方法しかなかった(大阪のため)。結果的に財務会計は通学、監査と公会計、管理会計がビデオ上映を指導校の教室(ビデオブースでなく)で見る形、税法と商法が自宅で講義ビデオを見るという形となり、最善だったのは自宅でビデオを見るやりかただった。もっとも私は今現在、自宅にテレビすら持っていないので(見ないから)、そういう場合は他の方法を使わないといけない。今後はインターネットやDVDなどパソコンを使う方法がますます普及するだろう。
 通信のメリットは、
 1. 通学に時間費用コストがかからない
 2. 自分のペースで学習できる(わからないことは巻き戻して繰り返し見れる、要らない部分は早送り)
のニ点に集約される。これに対して通学のメリットとして、
 1. 受験仲間ができる
 2. 情報が手に入りやすい
 3. 質問しやすい
の三点が主に世間で言われているようだが、すべて成り立たないと私は考えている。
 まず受験仲間だが、指導校で受験仲間ができたという話を私はあまり聞いたことがない。人の心理構造が比較的フレンドリーでオープンな大阪エリアの場合は話が別だが、東京エリアでは望み薄。教室で話などできる雰囲気でないというぼやきを何人もの(東京の)方から聞かされている。私は大阪だったので通学で何人か仲間はできたが、今はメールアドレスを知っている人以外とはほとんど音信不通。このあたりはちょっと反省。情報についてはどうかというと、受験指導校に通っていた時期より今のほうがよほど情報を持っている。質問については、私はFAXを使って質問したことが二度あるだけなのでわからない。(みなさん、質問ってどのくらいなされます?)
 が、通学にメリットがないとは思わないので、負担にならない範囲(1科目くらい)で通学し、メインは通信にするのがよいと思う。通学する科目は評判が良いものをリサーチすればいいだろう。そういった良講義であればおそらく受講者も多いだろうから、(選択肢が広いという意味で)情報や気の合う受験仲間も得やすいのではなかろうか。
独学でやるか、指導校に通うか、迷ってます。  人それぞれ、としかお答えできません。
 ただ、忙しくて英語が苦手で会計の知識は全然無くて、というような方でしたら、指導校をお使いになることをお勧めします。指導校によりますが、まずまずよくできた日本語テキストを使い、洗練された(高価な)カリキュラムで会計単位取得までカバーしています。以前は、いざ受験の際も何もしなくても、受験ツアーに申しこめば受験会場までベルトコンベアのように連れて行ってくれました。今も指導校によっては受験者が集中する時期に受験ツアーを実施しているらしいです。
 価値観の問題ではあると思いますが、単位が必要な方は、とりあえず今は指導校を使うほうがいいように思います。ただ、詳しくは知らないのですが、国内大学通信課程や、海外の大学のインターネット課程などいろいろ方法はあると聞いています。逆に言えば、こういった情報収集や、ホテル、エアの手配が苦にならない(ツアーは耐えられない。必ず自分で手配する)方は、独学でもいいと思います。(初めてのCPA受験
 ただし、CPAに限らずあらゆる試験において、独学は費用コストを削減する代わりに時間コストを浪費しがちであることは付け加えておきます。
指導校選びのコツは?  確かに指導校選びは難しいです。ガイダンスなどありますが、まだ何も始めていない、何も知らない状態で説明を聞いたり、教材を見せてもらったりしたところで、けっきょく良し悪しなどわかるもんじゃない。最初に決める前の第三者(関係者以外)からの十分な情報収集(実際に通ってる人に話を聞くだの、ウェブを検索など)は必要だと思います。CPA関係はU.S.E.N.で学びましたが、たとえばU.S.E.N.の人でANJOの講義も受けている人はけっこういる。逆に以前ANJOの人に話を聞いてみると、U.S.E.N.はいいですよね、なんて言われたりもした。
 指導校の利用価値は、わかりにくい内容を「わかりやすく講義する」という点に集約されると思う。となると、けっきょくは講師の質が問題だが。(しかし相性などの問題もありこれが一番評価に難しい)
 それ以外のこと、たとえば情報収集だとか就転職支援だとかは自分で対応できるし、自分でやる方がいい。ただ単位は現実問題としては指導校に頼らざるを得ない。この点を他の方法でクリア可能、もしくはすでにクリアしておられるのなら、独学も選択肢に含められる。独学は一般的には非効率だと思うが。
 私は「どこの指導校を使ったのか」を就職活動中に聞かれたことがある。採用側の一部にはイメージとして、たとえば「至れり尽くせりでお手軽合格させる」(あるいは逆のイメージ)といったような感じに思われている指導校もあるようだ。実状がどうであるかはこの際関係なく、相手がそう思っているということ。
各CPA指導校の違いを教えてください。  私はすべてのCPA指導校を使ったわけではありませんし、おそらくほとんどの方が同じ状況だと思いますので、なかなか答えるのが難しい質問だと思います。できる限りご自身の五感をフルに使って確認されることをお勧めいたします。ただし金銭コストと取得可能なCPA受験に必要な会計(ビジネス)単位は客観的な評価基準だと思います。
いま通っている学校がどうもよくないので、変えようかと思う。  すべての点で他より優れた指導校はない、というのが現状だと思うので、自分のニーズと見合ったところを選ぶしかないです。指導校が勉強するのではなくて勉強するのはあなた自身です。どこでも一緒じゃないか、という感じもしますが。もうどこかに通っておられるのに、わざわざまた入学金払って新しいところに行くメリットがあるかどうか。どこの指導校でも合格者を輩出しています。合格率なんて関係ないです。中学受験生の母親にたまに申し上げていたのですが、どこそこの東大合格率が何パーセントということと、あんたの息子が将来東大に合格するってことは、まったく別問題ですよ、って。自分の指導校の合格率が50%でも90%でも、あなたがその中に入りさえすれば、それでいいんじゃないですか? どこに通っていようと、けっきょく自分がやらなければ合格できないです。

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